持尾の庚申塔
[2019年5月15日]
大淀町持尾。集落の北端に位置する金蓮寺の脇にあります。
庚申講とは、年6回、当番にあたる当屋の家に集って、雑談をしながら夜を明かすものです。体の中にいる三尸(さんし)という虫が、60日に一度、人間に悪さを働かないように、その日の晩は眠らずに過ごすという、中国の道教に起源をもつ風習ですが、いわば寄り合いのような性格もあわせもっていました。
金蓮寺(こんれんじ)を見上げる道沿いに、庚申塔が立っています。根元は埋まっていますが、高さ約130cmの大きさで、吉野川の青石(結晶片岩)で作られたものです。庚申講を3年18回以上続けた記念に、よく立てられます。
明治時代以後はこのような風習の名残も、迷信として退けられるようになりましたが、このような庚申塔は町内各地に残っています。みなさんも探してみてください。
持尾の庚申塔
業務時間:午前8時30分~午後5時15分(土曜日・日曜日・祝日・年末年始を除く)